会計を武器にしよう!

会計の気になった論点について、おもいのままに語っています。自分で書きながら思考を整理して、自分の会計観を日々磨いております。

CVP分析 売上高・変動費・固定費・営業利益の関係を図に表わしてみた(動画)

こんにちは。weaponです。

最近本当に寒くなってきましたね。シャツ一枚だと夜は寒くて過ごしづらいくらいです。おまけに雨が降ってますからね。なかなか憂鬱な季節です。

 

そういえば最近、一年前くらいから行きたかったラーメン屋さんに行って来ました。その名も「香味徳」です。昔東京ラーメンショーに出展されてまして、そこで食べたのですがもうほっぺたが落ちるなんてもんじゃないんです。アゴが外れるくらい美味しかったです。

そんなラーメンを1年ぶりに食べたのですがやっぱりうまい。このラーメン、牛骨なので、なんかこう、とろとろしたくささというものもなく、あっさりでいてかつ柔らかい口当たりなんですよね。鳥取県発祥らしいですが、銀座にあるので興味のある方はぜひ、足を運んでみてください。

さて、本題ですが、今日はCVP分析について触れようかなーと思っております。で、新たな試みとして、動画形式で作ってみました(逆に分かりにくくなってる説あるが気にしない)。

2分という短い時間ですので、ぜひ一度見ていってください。

また、動画中で紹介されてる図の活用方法もまた別の機会に話そうかなと思います。

 

それでは、今日は文字数がやたら少ないですが()、

おつー

 

 

 

 

 

 


CVP分析図

 

連結基礎論点 ~成果連結 商品の未実現利益の処理②~(10分記事)

こんにちは。weaponです。

最近雨が多いですね。そのかわり気温がだいぶ涼しくなってかなり過ごしやすくなった気がします。このような季節の変わり目は体調を崩しやすいのでくれぐれも体調には気を付けてくださいね。

さあ、今回も連結会計の未実現利益の論点にまいりましょう。前回は期末において未実現利益がある場合について扱いましたので、今回は未実現利益が実現する際の仕訳について、掘り下げていこうかなと思います。

未実現利益の会計処理

まず、前回はどんな感じだったかというと…

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こんな感じでしたね。今回はこの期を×1年度として、×2年度に商品が売れた場合を想定しようと思います。

1. ×2年度は、当社はA社に対して何も販売を行いませんでした。

2. A社は、外部の販売先に対して残りの商品(原価2,500)を3,000で売りました。

3. 期末に残っている商品は0でした。

 

さて、前回と同じように個別上の仕訳を見ていきたいと思います。

 

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こんな感じです。ここまでは大丈夫でしょうか?

さあ、連結財務諸表の作成に話を進めていきましょう。

皆さんはすでにご存じとは思いますが、連結財務諸表を作るにあたってはその期(×2年度)の個別財務諸表を単純合算し、それに連結修正仕訳を加えたうえで完成させるというプロセスをたどります。何が言いたいかというと、×1年末に連結修正仕訳を行っても、×2年度には引き継がれません。そのため、×2年度においても×1年度(支配を獲得して子会社になった期から)の連結修正仕訳をしなければならないということです。

それでは、そのあたりも踏まえて未実現利益の実現の連結修正仕訳を見ていきましょう。

 

未実現利益の実現の仕訳は、大きく2つの要素があります。その要素とは、

1. 個別上前期に計上してしまった未実現利益と、過大に計上されてしまっている商品を直してあげる(つまり、当期首の繰越利益剰余金と商品を修正してあげる)要素

2. 当期において行った決算整理仕訳を、企業集団観点からの仕訳に直してあげる要素

です。

1については、先ほど説明した通り、その期の個別の財務諸表を合算しておこなうことから生じるものですね。この会計処理の説明は以下の通りです。

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この仕訳をきることによって、×2年度の期首の財務諸表の値が連結仕様になりましたね(実は、×1年末にきった仕訳の「売上原価」となっていた部分が利益剰余金期首残高に変わっただけです)。

さらに、2の要素も見ていきましょう。さきほどの個別上の決算整理仕訳は、A社の個別上の期首商品2,500を前提にきられた仕訳ですので、企業集団から見た期首商品1,500の仕訳に修正します。

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両者を合わせることで、商品の中に含まれていた未実現利益の実現の連結修正仕訳が完成します。

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結果的な連結修正仕訳を見てみると、意味合いとしては「前期に利益として計上してしまった結果大きくなった利益剰余金期首残高を取り消して、そのかわりに当期に実現しているから、当期の利益を大きくする」といった感じですかね。

前回のお話とセットにして、成果連結をマスターしちゃいましょう!!(アップストリームや税効果が絡んでくるとまた複雑な仕訳になりますが、それについてはどこかで説明しようかなと思います)

 

 

 

今回は以上です。これで商品に関する成果連結は大枠で理解できたのではないかなと思います。次回も財務会計においては成果連結を扱います。その内容は、

「残存価額が0ではない償却性資産を企業集団内部に売却した時の連結上の処理」

です。たぶん処理の仕方を覚えている人も多い論点かと思います。そこを掘り下げてみますので、楽しみにしていただければ幸いです。 

 

それでは!!おつー

連結基礎論点 ~成果連結 商品の未実現利益の処理①~(10分記事)

こんにちは。weaponです。

本日は連結を扱いたいと思います。多分次回も連結をやります(一週間後くらい?多分…)。はじめて連結を勉強したとき、「なんだこれ…」ってなりませんでしたか?僕は何が何だかわからなすぎて頭がおかしくなりそうでした。まだ資本連結はいいけど…成果連結の仕訳…いったいどうなってんだこれって感じでしたね。売上原価と商品でシワケキルノ・・・?

そこで、今回取り上げるテーマはズバリ、「成果連結」。商品の未実現利益について、なぜ連結修正仕訳があのようになるのか、みなさんの理解の助けになれるように、がんばってみたいと思います。

 

まず、このようなケースを想定します。当社はA社の株式を80%持っており、子会社と判定されています。また、当社はA社に仕入れてきた商品を販売し、A社が当社から仕入れた商品を外部の顧客に販売するというビジネスの形態をとっているとします。

図に表すとこんな感じ。

 

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さて、次は具体的な活動を帳簿上に記していきます。

  • 当社について

1.当社は仕入先から商品を現金3,000で仕入れました。

2.当社は、A社に商品をすべて5,000で販売し、対価を現金で受け取りました。

  • A社について

1.A社は、当社から商品を5,000で仕入れ、現金で払いました。

2.A社は、外部の顧客に持っている商品(5,000)の半分(2,500)を3,000で販売しました。

※それ以外の条件は今回は無視する

これをそれぞれの企業が仕訳すると、以下のようになります。

 

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ここまでは個別上の話なので問題ないかと思います。次に連結財務諸表の作成に移りたいと思います。まず、連結上はどんな感じかというと、

 

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ここで特筆すべきポイントは、連結上は当社とA社の間の取引は実態が「内部取引」とみなされることですね。

それでは、当社とA社を合わせた企業集団の財務諸表を作っていきます。まずはそれぞれの財務諸表を単純合算していきましょう。

二つの財務諸表を単純合算した結果、売上高の合計は8,000(当社がA社に販売した5,000とA社が外部に販売した3,000の合計)、売上原価の合計は5,500(当社がA社に販売した分の3,000とA社が外部に販売した分の2,500の合計)、利益はその差額となります。また、貸借対照表上では当期に売れなかった商品が2,500残っていることになっています。

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ここで、合計の数値に着目してみてください。企業集団の観点から見たら当社もA社もいわゆる「当社」なのですが、果たして本当に売上高8,000もあげているでしょうか…それ以外の項目も同じです。仕入先から仕入れてきた商品が、企業集団内部で別の企業に売っただけで帳簿価額が上がってしまっていいのでしょうか。

もちろんこれらの数値は経済的実態を表していないため、このままではダメです。そこで、このような親子会社間の取引は、連結財務諸表上その実態を表すように修正されます。

 

さて、ここからが本題です。あの仕訳の意味に迫っていきます。

もう一度状況を整理しましょう。

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連結上は企業集団が仕入先から商品を仕入れ、それを外部に販売するという実態となります。つまり、当社とA社の間の取引は企業集団内部の取引とみなされ、連結上は売上取引などはなかったことになります

また、仕入先から仕入れた商品で外部に販売していないものは、企業集団の観点から見ればただ仕入先から仕入れたまま、ということになります。つまり、仕入先から仕入れたままの価額で記帳しておくべきということです。

すると、個別から修正するべき箇所が3つ出てきますね。

①当社のA社への売上取引

②A社の当社からの仕入取引

③売上原価算定(商品の価額算定)のための決算整理仕訳

です。これらを連結修正仕訳で直していきます。

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連結修正仕訳の手順は以下の図の通りです。

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2.③の修正においては、個別上行った売上原価算定の決算整理仕訳を一度取り消し(企業集団の観点からは2,500ではないので)、仕入れた時の価額でもう一度仕訳を行っていると考えるとわかり易いかなと思います。結果として、修正するのは当社がA社に販売する際に加味した未実現利益の部分となります。

なお、修正仕訳で使われる勘定が「売上原価」になっているのは、連結修正仕訳が行われるのが連結精算表上だからです。

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連結精算表上では、個別上で確定した金額を単純に足し合わせてから、連結修正をおこなっています(赤い枠が修正仕訳を行う場所です)。個別上で一度売上原価として確定しているので、仕入勘定はなく、そのため修正を売上原価勘定で行うことになるのです。

ですので、意味としては仕入勘定を使っているのと同じです。

このような理由で、未実現利益の消去に関する仕訳は

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となります。

 

  • 会計士試験上、問題を解くとき

会計士試験では、多くの場合仕入先から仕入れた価額のデータは与えられていないと思います(今回のケースで言うと、3,000。今回はこの3,000を全額A社に売っているのでA社に残っている商品の元々の原価がわかっている)。そのかわりに「A社の期末時点での当社から仕入れた商品は〇〇円である」といった情報と「利益率〇%で販売している」などの指示が入ると思います。ですので、それらを使って期末商品に係る分の未実現利益を算出してください。(以下の図は参考までに)

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今回のテーマは以上です。ここのところまだ会計士試験に関連するトピックを扱っていますが、これからときどき会計士試験とは少し外れたトピックについても書いてみたいと思っています。

 

 

次回も連結会計絡みで行きたいと思います!お楽しみに!

【わきみち】卓球について(1分記事)

こんにちは。weaponです。

すみません、今日は初っ端から話題がそれます笑

実は、私は卓球が大好きなのですが、来月から日本国内において卓球のプロリーグ「Tリーグ」が開催されます!!!

世界ランキングが30位以内の選手が10人以上参加するみたいで、なかなか楽しみです。

前々から思っていたのですが、卓球ってものすごく発展する要素を持ったスポーツだと思うんです。理由は3つ。

ひとつめは、子供から大人、お年寄りまで、年代に合わせたレベルでプレーができることです。実力が身体的な面と技術的な面で構成されるとすると、卓球はスポーツの中でも実力に占める技術的要素の割合が高く、誰でもプレーできる上に、技術力が高ければお年寄りが学生を倒すなんてこともできちゃいます。よって、幅広い年代で長く趣味として続けられる要素を持っていると思います。

ふたつめは、毎週末各地で様々なレベルのオープン大会が開かれていることです。こんなに毎週大会があるスポーツはそんなにないんじゃないでしょうか。私も月に1度は各地の大会に参加して優勝を狙っています。大会があるので、いつもモチベーション高く練習することができています。

そして三つ目は、初期費用がそんなにかからないことです。サッカーと比べると初期費用は高いですが、シューズ(しばらくは体育館履きでも大丈夫)とラケットとボールさえあればプレーできちゃいます。ラケットも、競技用のものでも1万円程度から買えるので参入障壁があまり高くないかなと思います。

そしてリオオリンピックで水谷選手と団体がメダルをとった影響で、卓球ブームに沸いてますから、このままどんどん一般市民に浸透していってくれればなーと思っております。まあ、デメリットを挙げるとすれば、5年前くらいは体育館の一般開放なんてめちゃくちゃ空いてたんですけど、今はどこも待ちが出るくらい混んでしまっていることくらいでしょうか。

 

あ、私も卓球の普及に邁進しておりますので、興味があったら連絡くださいね!笑一緒に卓球をやりましょう!

 

 

 

 


Table Tennis - Best Points Of 2017

 

ROAとROEの関係について(10分記事)

こんにちは。weaponです。

最近局所的で突発的な豪雨が多いですね…

この記事を書き始めた日の朝も、建物を出た瞬間にどしゃぶりの雨が降り始めまして、見事にびしょ濡れになりました…

ただ、雨宿りのために入った施設で偶然同じく雨のために入ってきたであろう友人と会いました。久しぶりだったので、ちょっぴり嬉しかったです。人間万事塞翁が馬ですね。

ちなみに、僕は大雨にあたるのが嫌いです(好きな人はいないと思うけど…)。

なぜかというと、僕はおでこが広い上に髪の毛が細い(薄い)ので、大雨に濡れるとハゲになるからです。まあでもそんなときは屋内に入ってタオルで軽く髪を拭いて、オールバックにします。おでこの広さを強調するかわりにハゲを隠す…隠せてないか。

 

さて、だれもハゲについて興味はないと思うので、本題に移ります。記念すべき第一弾の記事は、ROAROEの関係についてピックアップしてみました!!

会計士試験の勉強したことがある方なら一度は見たことあるであろうこの等式。

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なんとなく言わんとしていることはわかるものの、イメージがつかめず、試験直前で軽く暗記する程度に留めている方も多いかもしれません。

 

ですが、ファイナンスの勉強をするときや、他の指標、他の管理会計の章を理解するときのいい素材になりうるんじゃないかなーと個人的には思っています。よって、今回はこの等式について、イメージがつきやすくなるように説明してみたいと思います。

 

まず、ROAROEについて軽く説明しておきたいと思います。ROA総資産利益率)とは、企業の所有する資産を使ってどれだけ効率的に利益を稼いだかを示す指標です。一方でROE自己資本利益率)は株主の視点からみた指標で、株主の持分である自己資本を使って、最終的に株主に帰属する純利益をどれだけ稼いだかを示す指標です。

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さて、それでは具体的に数字を入れ込んで、イメージを湧かせていきましょう。

 

株主資本100、借入なし、1年あたり5%の利益を稼げる会社であり、稼いだ利益は毎期末にすぐに株主に配当してしまうというケースを想定します。この場合、ROAは5%、ROEは総資産=株主資本なのでこちらも5%となります。なお、今回は金融収益がないと仮定し、営業利益=事業利益かつ、営業外損益は借入による支払利息のみとします(このケースでは借入を行っていないため支払利息もありません)。図で表すと以下の通りになります。

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次に、このケースを数式を使って表すと、

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このような感じになります。このケースは結構極端なケースですね。

次に、資金調達の条件を変えます。総資本の合計は100で変わらないですが、その内訳を50が株主資本、50が借入金(借入利率3%)とします。それ以外の条件は同じです。

この場合、ROAは100を元手に5の営業利益を稼いでいるので、先ほどのケースと同じ5%となります。一方で、先ほどと違うのはROEの値です。分母は株主資本の50、分子は純利益がきますが、営業利益-支払利息=純利益ですので、5-1.5(借入金50×利率3%)=3.5となります。つまり、3.5/50×100=7%となります。全額を株主から調達した先のケースよりもROEの値が大きくなりましたね。

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さあ、このふたつのケースを改めて比較してみましょう。

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最初のケースのほう(ケース1)は資本100の全てが株主資本でした。つまり、すべての株主に持分割合に応じて均等に還元してあげなければならないので、どの株主もリターンは5%となります。一方で次のケースのほう(ケース2)では、資本100のうち借入金による調達が50、残りの50を株主資本により調達しています。債権者に対しては契約でリターン(利息)は3%と決めているので、どんなに稼いでも借入金50に対する支払いは、返済期限が来るまで1年あたり3%となります。これを言い換えれば、ケース1のときと違って、資本のうち50部分に対しては3%の還元で済むのです。これは資本50の2%分得したことになります。そしてこの得した分は、株主への還元へとまわされるのです。

さあ、この関係を式と図を使って見てみましょう(図における色と数式における色は対応しているので、比較してみてみてください)。

 

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最後のD/Eの意味としては、「Dの2%分利益率が増えたということは、Eにおいては何%利益率が増えたといえるのか」って感じでしょうか。今回はD(借入金)=50の2%株主はより多く利益を獲得することになりますが、E(株主資本)も50なので、株主にとっても2%利益率(ROE)が増えたと言えます。これが仮にE=100だとすれば、株主の利益率(ROE)に与えるインパクトは1%(D/E=50/100だから)となります。

ちなみに、負債を使うと企業はある意味ハイリスクハイリターンとなるといえます。先述したように負債は利率が一定なので、稼げた時も稼げなかった時も一定の利息を支払い続けなければなりません。つまり、もうかっているときはより純利益率がたかくなり、株主への還元率は増えますが、もうかっていないときは純利益率はより低くなり、株主への還元率もより低くなっていくのです。やっぱりリスクを取らなきゃ大きなリターンは得られないんです。

今回の例は2つでしたが、借入利率が7%だったときのケースもやってみてください。より理解が深まると思いますよ!

 

さて、今回は管理会計論点の端くれを軽く説明してみました。少しでも理解の促進になれば幸いです。ご意見、ご質問がございましたらなんなりとどうぞ。

次回は、財務会計論点を語ってみたいと思います。連結のある基礎論点です。お楽しみに!